マーチンゲール法はカジノゲームの攻略法・システムベットの中でも有名で、幅広いギャンブルで活用できます。簡単に言えば、マーチンゲール方では勝つまでベット額を倍にしてくやり方で、初心者でも活用しやすいですね。
ただ、ビギナーが使える攻略法だからこそ気を付けるべきポイントもあります。マーチンゲール法では勝てない? といった疑惑も多いですよね。
メリットやデメリットのほか、実際にマーチンゲール法を使ってカジノゲームでの投資を検証した結果など、あわせてご紹介いたします。結論から言うと、マーチンゲール法では100%勝てるシステムベットとは言えず、勝てない理由やリスクをしっかり理解する必要があります。
マーチンゲール法とは|理論上はほぼ100%利益が出て勝てる
カジノゲームでは数値上の確率に基づき、より勝てる可能性を高くするシステムベット(ベッティングシステム)を利用しているプレイヤーも多いのですが、最も有名なのがマーチンゲール法ですね。
- 当たる確率が50%(1/2)のカジノゲームを対象
- まずは基本となる初期ベット額でプレイ
- 負けた場合、倍の額でベット・さらに負けるごとにベット額が倍に
- 勝った場合、初期ベット額に戻る
マーチンゲールの簡単なイメージイラストも掲載しましたが、負けたらベット額を倍にしてそれまでの負け分を全て取り戻すやり方になりますね。
ベット額を倍にし続ければ、一回でも勝てれば利益が出るのがマーチンゲール法の強みで、仮に以下表の通り1ドルからベットして7回連続で負けた場合でも、8回目で勝てれば収支はプラスになりますね。
ベット回数 | ベット額 | 勝敗 | カジノゲームの損益 |
1回目 | 1ドル | 負け | -1ドル |
2回目 | 2ドル | 負け | -3ドル |
3回目 | 4ドル | 負け | -7ドル |
4回目 | 8ドル | 負け | -15ドル |
5回目 | 16ドル | 負け | -31ドル |
6回目 | 32ドル | 負け | -63ドル |
7回目 | 64ドル | 負け | -127ドル |
8回目 | 128ドル | 勝ち | +1ドル |
そのため、数値上の計算では『1/2のベットをずっと続けばいつかは勝てる!』という観点で、ほぼ100%の確率で利益が出るとされています。理論上では10連敗以上の確率は、ほぼ0に等しいですからね。
しかし、以下でも詳しく解説していますが1回だけの試行回数ではほぼ負けはないものの、100回以上の長期になると勝てない可能性というのが上がってきます。
マーチンゲール法が有効なカジノゲームは?
マーチンゲール法ではどんなカジノゲーム・ギャンブルで有効という訳でもないため、適切なゲームについて確認しておきましょう。
基本的には確率50%・1/2のカジノゲーム
マーチンゲール法では勝率50%のゲームで勝つまでベット額を倍にする、という前提があります。そのため、理想的なカジノゲームではルーレットで赤と黒、または偶数と奇数のいずれかにベットする方法ですね。
一つ知ってくべきことで、ルーレットではアメリカンとヨーロピアンの2種類があり、アメリカンが「0」と「00」でヨーロピアンには「0」の数字があります。
正確にはルーレットでのベットで50%の確率ではなく、「0」や「00」があることで多少下がりますが、「00」のないヨーロピアンルーレットの方が確率が高いので、マーチンゲール法などのシステムベットではこちらを選ぶといいでしょう。
独立事象のカジノゲームが望ましい
また、同じく確率50%のカジノゲームではバカラやブラックジャックもありますが、独立事象ではないため統計学上は理想的な投資にはなりません。
前回のゲーム結果が今回のゲーム確率に影響を与えない場合について独立事象と言えますが、ルーレットの場合はどんな時もフラットな確率なので独立事象です。
対して、バカラやブラックジャックなどカードを消費するテーブルゲームでは、残りのカード枚数・種類によって確率が変動するため、どんな状況でもフラットな確率でなく不安定なベッティングになりますね。
そのため、カードを使うテーブルゲームでは残りのカード枚数を把握するカードカウンティングなど、別の攻略法もあわせて活用するといいでしょう。
マーチンゲール法を利用するメリット・デメリットまとめ
マーチンゲール法の概要についてご説明しましたが、プレイ中にそこまで考えることがないので、わりと実践しやすいメリットはありますね。
マーチンゲール法のメリット|1回でも勝てばプラスになる
マーチンゲール法を実践する良さではシンプルで分かりやすい利点だけでなく、どれだけ負けても確率50%のゲームで1回だけ勝てば利益が出ることが強みです。
確率50%のゲームでの連敗確率では以下の通り、仮に1ドルベットからスタートした場合の金額もあわせて記載しました。
連敗回数 | ベット額 | 連敗確率 |
2回 | 2ドル | 25% |
3回 | 4ドル | 12.5% |
4回 | 8ドル | 6.25% |
5回 | 16ドル | 3.13% |
6回 | 32ドル | 1.56% |
7回 | 64ドル | 0.78% |
8回 | 128ドル | 0.39% |
9回 | 256ドル | 0.20% |
10回 | 512ドル | 0.10% |
連敗が続けばそれだけベット額が高くなりますが、10連敗での確率は0.1%と可能性としてはとても低いため、ある程度の資金があれば利益が出る可能性は高いです。
マーチンゲール法のデメリット|高額の資金が必要・負けるリスクが大きすぎる
ただ、連敗し続ける可能性はゼロではないため、ある程度の資金が必要なことがマーチンゲール法の前提ですね。
仮に1ドルベットから始めた場合、6連敗後のベット額が64ドルでトータルのベット額が100ドルを超えるためマーチンゲール法の継続が資金的にできないというケースもよくあります。
また、プレイヤーの資金力だけでなくカジノゲームでは店舗型カジノ・オンラインカジノのいずれもベット限度額が設定されているため、ルール的にマーチンゲール法が続行できないデメリットもあります。
例えば、オンラインカジノのライブゲームではテーブルごとに上限ベット額があり、相場としては2,000~10,000ドルほどになります。仮に上限2,000ドルのベット額である場合、1ドルベットから開始して10連敗してしまうと続行できなくなります。
マーチンゲール法を使ったカジノゲームのベット検証では勝てませんでした
本当に1/2の確率で連敗が続き過ぎて、資金がなくなる(倍額のベットが不可能になる)のは現実的に起こり得るかどうか、実際にルーレットのベットで検証してみました。結果から言うと、マーチンゲール法では勝てませんでした。。
オンラインカジノであれば、リアルマネーでなくてもデモプレイなどを使えばフリーゲームで試せますので、まずはお金を賭けずに練習してみるといいでしょう。今回も、デモプレイのヨーロピアンルーレットを使ってみました。
残高150ドルユーロある状態から、初期ベット額は1ユーロで始めます。資金総額に対するベット額について、6連敗まで耐えられる基準にしました。7連敗すると次の倍額ベットができませんが、7連敗では1%未満の確率なのでそう簡単には起きないと統計学上では考えられます。
赤か黒かのベットで最初は的中しましたが、2回目では外れましたので2ユーロに上げたところ、当たりました。この時点で+2ユーロの収益ですね。
ただ、その後に1ユーロ・2ユーロベットで連続して外れましたので、4ユーロに上げていきます。
ただ、結果は外れて続いて8ユーロベットでも外して4連敗です。でも、『1/2の確率だったらいずれ当たるだろう』と考えて、継続します。
16ユーロでも外して5連敗です。4ユーロの時からずっと黒に賭けていたのですが、全然ですね…
続いて32ユーロでは不運なことに、『0』が出てしまいました。
そして、64ユーロでもあっさりと外して、次の倍額ベット:128ユーロの資金が足りないため、マーチンゲール法でのシステムベットは今回早々に失敗しました。
プレイ検証 | ベット額 | 勝敗 | 総額(150ユーロ基準) |
1回目 | 1ユーロ | 勝ち | 151ユーロ |
2回目 | 1ユーロ | 負け | 150ユーロ |
3回目 | 2ユーロ | 勝ち | 152ユーロ |
4回目 | 1ユーロ | 負け | 151ユーロ |
5回目 | 2ユーロ | 負け | 149ユーロ |
6回目 | 4ユーロ | 負け | 145ユーロ |
7回目 | 8ユーロ | 負け | 137ユーロ |
8回目 | 16ユーロ | 負け | 121ユーロ |
9回目 | 32ユーロ | 負け | 89ユーロ |
10回目 | 64ユーロ | 負け | 25ユーロ |
検証結果については上記表の通りで、確率にして1%未満の7連敗をすぐに引き当ててしまったのはわりと不運だと思いますが、一つ言えることとしては1/2の確率であっても連敗が続くことは全然あり得ますね。そのため、マーチンゲール法は勝てないという仮説はあながち間違っておりません。
それとマーチンゲール法に頼る場合、今回のように1ユーロ初期ベットに対して150ユーロの総資金では足らず、いつかは大型連敗が続くことを考えると、
- カジノゲームに使う資産に余裕のあるプレイヤー
- 一時的な負け分を取り戻す目的
といったケースで有効だと思われ、安定した長期投資ではリスクが大きいでしょう。
マーチンゲール法で勝てない理由を詳しく!
マーチンゲール法のシミュレーションと関連して、計算上ではほぼ勝てるものの実際には勝てない理由について深掘りしてみました。
長期的なベット・投資になるほど負ける可能性が上がる
上記のシミュレーションでは7連敗をすぐ引き当てて資金がなくなりましたが、1回のベットだけでなく10回、100回と試行回数が増えると意外と7連敗くらいならよく出ます。
7連敗の確率について、0.78%とだけ聞くと『ほぼ0だから大丈夫!』と思うかもしれませんが、実践的な確率で考えると意外と高くなります。試行回数を重ねるごとに確率は上がるため、以下表の通り7連敗(7回同じ1/2に負ける・または勝つ)だと100回もすると半分以上の確率で出ますね。
試行回数 | 7連敗(0.78%) | 8連敗(0.39%) | 9連敗(0.2%) | 10連敗(0.1%) |
10回 | 7.53% | 3.83% | 1.98% | 1% |
100回 | 54.3% | 32.35% | 18.14% | 9.52% |
1,000回 | 99.96% | 97.99% | 86.49% | 63.23% |
10連敗でも全然ない訳ではなく、100回の試行回数で9.52%、1,000回もすると63.23%と約2/3の確率で遭遇します。つまり、長期的なベットになるほど大負けする可能性が上がります。
オンラインカジノでは損切りが難しい
マーチンゲール法で勝てない理由の一つで、損切りができないプレイヤーが多い傾向もあります。仮に『6連敗になったら損切りして、ベット額をリセットする』判断ができれば、大きな損失を回避できます。
ただ、オンラインカジノで勝てないプレイヤーの大半が、『次のニブイチ(1/2)で勝ててばまくれるから大丈夫』と無理なベットをして負けてしまい、取り返しのつかないマイナス額になります。
特にベット額を高額にできるオンラインカジノは、設定したベットのルールを破って賭け事に熱くなってしまいがちです。言葉で簡単に表現できますが、この損切りというのは実際のプレイヤーにとって思った以上の困難を極めています。
結論:資金不足やベット額上限の超過で勝てない
マーチンゲール法のデメリットでも説明した通り、リスクとリターンがあまり割に合っていないことや、テーブルゲームのベット上限額に達して続行不可になるケースなど、勝てない理由というのが多いです。
資金がいくら合っても、長期でベットすると10連敗も現実的にあり得る確率になるため、別のシステムベットを併用する戦略をおすすめします。
マーチンゲール法で勝てないプレイヤー向けの対策・戦略
実際にマーチンゲール法を試してみて『すぐ資金なくなった』『あっという間にポピンした…』というプレイヤーも多くいると思います。
それでも、1/2で簡単に試せるマーチンゲール法でゼンツ(全ツッパ)したい人は、以下の戦略をご参考ください。
スタートの賭け金を少額にする
マーチンゲール法で勝てない原因として、7連敗まで続けた負けでも試行回数が増えると出やすくなります。今回のシミュレーションでも、1ユーロからスタートして、7回目の64ドルでも負けて資金切れとなりました。
連敗は全然あり得ることだと想定した上で、最初のベット額を抑えるのが現実的です。特に初心者は1ドルでも高く感じるので、0.1~0.2ドルに下げてみるといいでしょう。0.1ドルからのベットスタートだと、10回目のベット(51.2ドル)で負けてもトータルで約100ドルほどの損失に留まります。
テーブルゲームでは少額ベットも可能で、例えばトラストダイスにあるヨーロピアンルーレットでは0.01ドルがミニマムのベット額になります。
一気に2倍にしたいから高額ベットから始めがちですが、確率論から考えると少額ベットと損切りのルールは大事です。
マーチンゲール法で勝つためには複数のシステムベットを活用!
今回の検証結果で、マーチンゲール法での連敗リスクについて改めて実感しましたが、基本的にマーチンゲール法では負けた分を取り戻すことを重視したシステムベットであるため、ローリターンである懸念点もあります。仮に、1ドルベットで始めた場合、どのタイミング・連敗後に勝ったとしても、利益は初期ベット分の1ドルだけです。
そのため、勝った場合に利益をある程度増やすことを目的に、パーレー法と組み合わた手法が使えます。パーレー法は、勝った場合にベット額を倍にして継続するシステムベットでマーチンゲール法とは逆の基準ですね。
- 初期ベット額で勝った場合:パーレー法で継続
- 仮にパーレー法に変えて負けた場合:初期ベット額でマーチンゲール法に切り替え
- 初期ベット額で負けた場合:マーチンゲール法で継続
勝った場合でパーレー法を使って、ある程度の利益を確保します。例えばパーレー法で3連勝したらその分の利益を確保して、再度初期ベット額に戻るという判断基準ですね。
ベット回数 | ベット額 | 勝敗 | カジノゲームの損益 |
1回目 | 1ドル | 勝ち | +1ドル |
2回目(パーレー) | 2ドル | 勝ち | +3ドル |
3回目(パーレー) | 4ドル | 負け | -1ドル |
4回目(マーチンゲール) | 1ドル | 負け | -2ドル |
5回目(マーチンゲール) | 2ドル | 勝ち | 0ドル |
6回目(パーレー) | 1ドル | 勝ち | 1ドル |
7回目(パーレー) | 2ドル | 勝ち | 3ドル |
8回目(パーレー) | 4ドル | 勝ち | 7ドル |
マーチンゲール法とパーレー法を組み合わせたベット例をまとめました。パーレー法で切り替えた場合に負けても、マーチンゲール法にして勝てばその負け分を取り戻せるメリットがありますね。
パーレー法で負けた分の損失=マーチンゲール法で勝った分の利益=初期ベット額になるため、それぞれ補完するような形で戦略を立てられます。ただ、重要なのがパーレー法での利確で、○連勝したら必ず止めてベット額をリセットする判断が大事なので、関連記事でもチェックしてみるといいでしょう。
▼パーレー法について詳しく!▼
パーレー法は勝った場合にベット額を倍にして、連勝をすることで短期間で利益を確保するカジノゲームの戦略です。ルーレットやバ…
マーチンゲール法など練習するならオンラインカジノで!
今回ご紹介しましたマーチンゲール法やパーレー法のほか、勝利1/3のカジノゲームに有効なココモ法など多数の戦略があります。そのため、リアルマネーをいきなり使うのではなくまずは練習したい!と感じるプレイヤーも多いですよね。
そこで、今回の検証でも使ったデモプレイのほか、オンラインカジノでは無料でもらえる入金不要ボーナスも人気で、ノーリスクでテーブルゲームを試せるプロモーションがありますので、ぜひ利用してみるといいでしょう。
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